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2008年6月 5日 (木)

ネックポケット 2

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Fender 1955 Precision Bassのネックで、ジョイント部を裏から見たところ。ジョイントは非常にタイトだが、それ以外特別な加工がなされているわけではない。制作者であるジョン・イングリッシュのサインと、2002年のNAMMショーに向けて作ったと思われる日付が書かれている。ちなみにこのメイプル1ピースのネックは驚くほど軽い。

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こちらはボディに設けられたネックポケット。ボディのネジ穴にはネジ山が切られているように思ったのだが、ちょっと力を入れてネジを押すと多少抵抗は感じるもののシュルッと通過、ネックのネジ山のみでボディとネックを固定しているのだった。軽量なネックに対して、アッシュを貼り合わせて作られているボディはかなり重い。

今回ネック調整を行うためLG5とOPBのネックを外してみたが、コッポロにもフェンダーにも特別な何かを見つける事はできなかった。強いて言えば、どちらも丁寧な仕事と雑な仕事とが混在している、という印象だったが…雑にやったほうが音が良くなるポイントでもあるんだろうか?逆に考えると、細部に至るまでひたすら工作精度を高めて作ったところで良い音が得られるわけではない、ということにもなる。

フェンダー・カスタムショップのシニア・マスタービルダーでさえ1960年代当時のヴィンテージ・フェンダーサウンドを再現できないでいるのに、ちょっと楽器をバラした程度で音の秘密がわかれば誰も苦労はしないだろう。そもそも、現代でこそヴィンテージだのオールドだのと呼ばれている電気楽器は、今からたかだか45年ほど前、ありふれた量産品のひとつにすぎなかったのだ。フェンダーベース・ヒストリーという本の巻末には、1966年当時のフェンダーの工場で楽器が作られる過程が写真で紹介されているが、十把一絡げに積み上げられたこのネックが今や数百万円で売買されているのかと思うと、笑いがこみ上げてくるんじゃないだろうか。

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