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2008年7月24日 (木)

Modulus Quantum-6

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Modulus Quantum-6をご紹介(以下、Q-6と称する)。あちこち仕上げが雑な楽器でいかにもアメリカらしいというか、ネックに使っている素材が高価なため販売価格も高くならざるを得ないのだが、モジュラスは高額なベースギターであっても決して高級な楽器ではない。例えば、フレットサイドの処理だけ見ても国産の10万円ぐらいの楽器のほうが丁寧に仕上げられている。

もともとモジュラスのネックは他社のカーボンまたはグラファイトのネックに較べてより木の音に近いと言われているのだが、僕の持っている2002年製のQ-6は指板が木製ということもあり高域が程良くロールオフしたメロウな出音だ。派手な音が欲しい向きは、指板が木ではなくコンポジットのものを選んだほうが良い。
ピックアップと回路はどちらもバルトリーニで、コントロールはマスターボリューム、ピックアップバランサー、ミドルEQ、2連ポットのハイ/ローEQという構成。僕はハイを少し絞ってミドルをわずかにブーストして弾くことが多い。

ボディはブビンガのトップ、アルダーのバック。トップ材の種類によって音が変わるとはいうものの、モジュラスの場合は装飾的な意味合いが強いように思われる。なにしろグラファイトネックの音の個性が強く、指やピックで弾くぶんにはさほど感じないが、スラップでは明らかにグラファイト特有の明るいパキパキッとした音が前に出て来る(スタンリー・クラークの弾くアレンビックの音に良く似ていると思う)。個人的にこのスラップ音は好みではないけれど、僕はスラップ主体で弾くことはないので問題なし。指弾きでは、はずむような音色、超正確なイントネーション、Low-Bでランニングしてもハッキリ聴き取れる音程などが相まって、大変使いやすい。6本の弦の最高音から最低音までのバランスも見事なものだ。
ネックのデッドポイントは皆無、どのポジションでもビシッと音が出てくれる。温度や湿度の変化に対してきわめて強く、30度ある室外から冷房の効いた室内に入ってすぐケースを開けて弾き始めようが何の問題もない。さすがに炎天下の車内に置き去りというような真似はしないけど。

グラファイト最高!モジュラス最高!と思っていた僕だが、3年前にLaklandを入手して以来Q-6の出番は次第に減ってゆき、最近ではAlleva-Coppoloばかり弾いている。優れた木のネックはグラファイトを上回る音を持っていることがわかってきた、と言うか結局、自分の耳はグラファイトよりも木の音のほうが好みだったのかもしれない。…それとも、単なる新し物好きなだけ?

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コメント

初めまして。いつも楽しく拝見させていただいています。

私もLaklandを持っているのですが、いまいゆさんとは逆の流れで、今グラファイト物の6弦がモーレツに欲しくなっています。
PhishのMike Gordonとか、Oteil Burbridgeの音色はいいなあ。

でも結局『隣の芝は…』ということなんでしょうか、タイプの違う楽器が欲しくなるものなんでしょうね(笑)

投稿: たーみー | 2008年7月25日 (金) 11時39分

たーみーさんコンニチワ。
ゴードン氏はピック弾きメインでしたね。ライヴDVD見ると抜けのいい音で、しかしスタジオ録音では彼もレイクランド弾いてたりw
オテイル・バーブリッジはあれだけ技術あるんなら六弦だけ弾いてりゃいいんじゃないの?と思いましたが、オールマンズのステージでは古いジャズベースを弾く曲も多くて、やっぱりロックしたいときは四弦がいいのかな、という印象を受けました。
どちらか一方に統合する必要はないですし、両方持っていればプレイの幅も広がるっていうコトで、たーみーさんもチャレンジされてみては如何でしょう。お金かかりますけど…

投稿: いまいゆ | 2008年7月27日 (日) 16時39分

>彼もレイクランド弾いてたりw
あれ?!そうだったんですね。そういやUndermindのDVDで見たかもしれないす(笑)。

趣味にお金を使うのは楽しいんでいいんですが・・・もう少し勉強した方がいいですね、コリャ。
またそのうちコメントさせて貰いますので、よろしくお願いします。

投稿: たーみー | 2008年7月28日 (月) 12時08分

そうそうそう、アンダーマインド付属のDVDに雪が積もった山小屋での録音シーンが出てくるんだけど、セミアコ型レイクランドがスタンバイされてました。よくご存知でw

しかし、楽器選びは果てしないですよね〜。モジュラスがベストだ!と言ってた自分を忘れてレイクランドへ。レイクランドを最初に買っておけば、他のベースを買わなくて済んだのになぁとしみじみつぶやいた自分を忘れてフェンダー・プレシジョンベースへ。やっぱプレベだよ!原点だよ!で、次は…我ながらアホですなw

投稿: いまいゆ | 2008年7月28日 (月) 20時43分

modulus試奏すると、おっしゃるとおりの印象でした。環境だけじゃなく、誰が弾いても決まった音が出るのでしょうかね(笑)。

そうそう、いまいゆさんのこのブログにリンクさせたいのですが、いいですか?

投稿: たーみー | 2009年2月23日 (月) 09時47分

Modulusは大事に磨いて飾っておく楽器とは正反対の、非常に実用的なベースなので、1本手元に置いておいて損はないかと思います。他の楽器を持ち出したくないような時でも気軽に持ち出せますし、音抜けは抜群ですし。

リンクの件、もちろんOKです!ありがとうございます〜。てゆうか、最近全然更新してなくてスマセン…4月頃から再会する予定でおりますので、どぞよろしくです。

投稿: いまいゆ | 2009年2月24日 (火) 00時11分

ありがとうございます!早速リンクさせてもらいました(↓ココとココです)。

http://www.aspic-2.com/bass/impression18.php
http://www.aspic-2.com/bookmark.php

今はじゃあ充電期間ですね、再開ホントに楽しみにしてますネ。

投稿: たーみー | 2009年2月24日 (火) 01時14分

おおっ、素早い!
Modulus、「低音をのっぺり塗りつぶす鳴り方」とは秀逸な表現ですね〜。

余談ながらZonの印象、たーみーさんとまったく同じです。良く言えばクセがない、悪く言えばZonである必然性があまり感じられないという感じで、奏法がスラップ主体の人はまず興味を持てない音でしょうね。ピック弾きだと抜けの良いサウンドでなかなか好印象。作りも非常に上質で、日本製なのか?と思うほどでした。でもお値段は明らかに海外製…確かにコストパフォーマンスが気になります。

あと、バルトリーニは避けたいってところまで一緒でしたw 優等生タイプというかおとなしすぎるというか、多少ノイジーでもいいからもう少しハイの伸びがあったらな、と思うのです。

投稿: いまいゆ | 2009年2月25日 (水) 11時43分

すいません、引越でバタバタしててお返事遅くなりました。

秀逸だなんて、お褒めにあずかり光栄です。そのうえリンクして下さっていたんですね、なんかすいません(笑)。

取り急ぎお礼まで!

投稿: たーみー | 2009年3月 6日 (金) 23時58分

はうあ〜!レス超遅ですみません。実は僕のほうも引っ越し準備中でアタフタしているのでした。4月中には作業完了する…ハズですw

投稿: いまいゆ | 2009年4月 2日 (木) 00時09分

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