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2008年7月29日 (火)

群青学舎

Dscn5186

本屋さんに寄ったら諸星大二郎の新刊『未来歳時記・バイオの黙示録』があったので即買い。ついでに、近くに並んでいて目に留まった入江亜季の『群青学舎』を二巻まで購入。しかし、この「ついでに」ジャケ買いしただけの短編集がことのほか面白くてついつい読み耽ってしまうのだった(本屋さんで背表紙を見るまで存在すら知らなかった)。
題名通り学校での物語を中心とした構成だが、作者の嗜好が色濃く出たと思われる中世騎士物語ふうの話が占める割合も大きい。一昔前の少女漫画を現代的にアレンジしたような絵柄が好みではなかったのだが、読んでいるうちに気にならなくなった。ゆらゆら揺れる心理描写や不安定な展開が連続するため、読み終わってしばらくしてからようやくハッピーエンドだったんだな、と気がつく。
冷静に中身だけを考えると80年代によくあった御都合主義的な面(困っているヒロインを最後は王子様が救いにきてくれるというようなアレ)が案外多く見られるんだけど、演出を変えるとこうも印象が新鮮になるものなのか、という良いお手本でもある。時代がまた一巡したということなのかもしれない。
清冽也。お勧めです。

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