
Shin's Music PERFECT VOLUME Vintage 254を御紹介。3年ほど前にどうしてもボリュームペダルの必要に迫られ、最も音質劣化の少ないものを探してこのぺダルに行き着いた。内部配線にヴィンテージワイヤーを使用しており、ペダル部分には白いパーロイドのピックガードが貼られているが、この個体はどうやら楽器ショー出展用に制作された特別モデルらしい。シリアルナンバーは179。
音質劣化はないのか?と聞かれれば「ある」と答えるしかない。入力端子と出力端子の2カ所の接点、さらに可変抵抗を信号が通過するためだ。しかし市販品の中では最も音質劣化の少ないボリュームペダルで、これ以上のペダルは存在しない。
現在僕がKeeley Looperを使っているのはもちろんボリュームペダルよりも更に音質劣化が少ないからだが、スイッチゆえにボリュームペダルほどの利便性はなく、またそのうちボリュームペダルに戻すかもしれない。
筐体は1.5mm厚のアルミをプレス成形したもの。Shin'sではもともとErnie Ball製ボリュームペダルのポットと内部配線を交換するモディファイを行っていたのだが、その場合まずアーニーボールのペダルを購入しなければならずコストが高くついてしまうため、筐体もオリジナルで作成しようということになったようだ。吟味された上で完成したオリジナルケースはGoodrichのペダルを思わせるデザインと動作で、アーニーボールの抵抗の大きい踏み心地とは明らかに異なっている。
個人的な意見を言うと、筐体はグッドリッチかアーニーボールを使ったほうが良いと思う。スコンスコンという軽快な動作が好みならグッドリッチ、ペダルを半止めするような操作が多い向きにはアーニーボールか。この2社はキャスト加工もしくは削り出しでペダル筐体を作成しており、工作精度が高く動作も安定している。パーフェクトボリュームの筐体はプレス加工のため精度が出しづらいように思うのだが、このへんは家内手工業の泣き所だろう。ペダル上部の内壁がペダル下部の外壁に擦れてしまうので、僕は隙間にニチバンの透明なカバーフィルムを貼って金属同士の摩擦音が出るのを防いでいる。
パーフェクトボリュームは3〜4ヶ月ほど使い続けているとキコキコという異音が出始め、だんだん動作が硬くなってくる。ヒンジのネジが締まるのが原因で、その場合、裏蓋を開けて内側からヒンジを固定しているボルトを少し緩めてやる必要がある。この定期的な調整さえ厭わなければ、パーフェクトボリュームはその名の通り限りなく完璧に近いペダルだ。見目麗しく、実際に使ってきて何の不満も無い。
入出力用端子はフロントパネルに全部まとめられており、インプット、アウトプットに加えてチューナーアウトを装備。このチューナーアウトはペダルのポジションとは無関係に、入力された信号を常時出力するようになっている。
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