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2009年8月13日 (木)

西遊妖猿伝

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諸星大二郎著『西遊妖猿伝・西域篇』第一巻を購入。オリジナルの『西遊妖猿伝』は1984年3月に単行本の初版が発行されており、途中で掲載誌を移したり中断したりしてはいるものの、足掛け25年に及ぶ長期連載漫画ということになる。しかも、現在に至るまで版を重ねている人気作品なのだ。

『西遊妖猿伝』は『西遊記』を諸星流に再構築&大幅改変したもので、主人公は石から生まれた石猿ではなく、人間の少年である。また、戦乱の続く陏〜唐の時代を背景にした物語でもあるため、リアリティーもある。僕は、このリアリティーこそが『妖猿伝』の命でもあり諸星漫画の真骨頂であるように思う。

諸星氏は決して絵がうまいわけではないのだが、「確かにそこにある」という存在感を感じさせる絵を描くことができる漫画家だ。読者を物語の世界に引き込むにはこの絵でなければならず、また、この絵だからこそ説得力があると言える。諸星氏の絵柄がかっこよくない、気持ちが悪い、不細工だ、だから読みたくない、という読者に無理強いするつもりはないけれど、漫画の大きな楽しみを逸したままでいいのか?とは申し上げておきたい。その入り口として『妖猿伝』は長編に過ぎるかもしれないが、楽しめることは間違いない。超お勧め。

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コメント

コメントが連投になるのでしつこいかな?と思い、前は書き込まなかったんですが、私も諸星さんの漫画は好きで、実は『私家版鳥類図譜』と『未来歳時記・バイオの黙示録』を持っていました。

音が聞こえない静かな感じと、埃っぽい絵柄がホントにいいんですよね!

投稿: たーみー | 2009年8月13日 (木) 10時29分

>>たーみーさん
返信遅れてスマセン〜。
埃っぽい絵柄とは秀逸な表現!特に近年の絵はそういう感じがしますねw 時代の潮流とはあまり関係無しに、描きたいものを描いているっていうのもヨイです。『私家版鳥類図譜』『バイオの黙示録』、もちろん僕も持ってますが、まだ段ボール箱から出してなかったような…(^^;

近作では『栞と紙魚子』も軽めで(しかしあちこちブッ飛んでいて)かなりハマりましたw

投稿: いまいゆ | 2009年8月18日 (火) 12時35分

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