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2014年6月

2014年6月 6日 (金)

Tonemaster 1959

Tm80
通常のエレクトリック・ギターとスライド・バーを使ってスライド・プレイをしてはいたものの、やっぱり本物のスティール・ギターが欲しいと常々思っていた。ペダル・スティールか、あるいはもっと手軽なラップ・スティールがいいなぁ、と。

今年の二月に、那覇のまんが倉庫(中古品の買い取りや販売を行っているお店)で何本かラップ・スティールの中古が陳列されているのを発見、一緒に置いてあるGibsonやTeiscoを差し置いて目に飛び込んできたのがSuproだった。白いパーロイド柄が少し褪色している。あああ、なんてキュートなんだ!ポップを見ると1959年製とある。こんな古い楽器、マトモに音が出るんだろうか?でもカワイイ、欲しい…と、心を残して店を後にした。なにしろ、購入したくてもお金が全然なかったのだ。

それから3ヶ月ほどして購入の算段がつき、再びお店に行ってみたら、ガラスケースごとラップ・スティールは全部無くなっていた。はー、沖縄にもあんなもん(失礼!)を買い占めるような数寄モノがいたんだな、やっぱり見つけた時に買っておかないとかっさらわれるんだよなとガッカリ。またの機会を待つしかない、でもこの先、何年待ったところでああいう楽器に出逢える可能性がもう一度でもあるんだろうか…と嘆息混じりに帰宅。

ところが先月、宜野湾のまんが倉庫に立ち寄ってみたら、そこに全部あるではないか。なんのことはない、ガラスケースと一緒にお店を移されただけだったのだ。レイアウトもポップもそのまま、GibsonもTeiscoも同じように陳列されていた。う〜ん、テス子も魅力的だけど何と言ってもSuproだ。一目惚れしたからには目移りしている場合じゃない!古い楽器だしノイズが酷くても買っただろうけど、一応購入前には音出しして確認しておかなくては…というコトで店員さんを呼んでアンプに接続してもらった。

意外にも、ピックアップはほとんどノイズを拾わず、しかも出力は結構パワフル。懸念していたボリューム・ポットのガリは皆無、アウトプット・ジャックのガリも全然ない。部品を交換してあるなと即座に気がついたが、別にオリジナル・パーツにこだわるわけでもなく、むしろすぐライヴに持ち出して使えるような実践的な改造は大歓迎だ。弾かずに飾っておくだけの楽器なんて可哀想じゃないか?

というワケで、今度こそお持ち帰り。専用の金属製三脚と木製ケースが付属していた。ウチに帰ってから落ち着いてあちこち見てみると、前の持ち主が大事に使っていたことがよくわかった。ボリューム・ポットとトーン・ポットがあり、トーンのほうは回路がバイパスされているようで回しても反応しない。ストレートな音を得る為の改造と思われ、特に問題無し。三脚の1本はシャフトと固定用のネジを紛失したのかあるいは壊れたのか、別の部品に交換されていた。年季の入ったハードケースには、消えかかってはいるものの、前の持ち主の名前と住所がペン書きされていた。どうしてこれを手放してしまったんだろう?ネック裏のシリアル・ナンバーから当時1万本以上生産された普及機であり、それほど高額な楽器ではなかったにせよ(むしろ、ブリッジの構造等からは廉価な楽器であることが伺える)壊れた箇所を修理しながら使い続けていたのだ。

ともあれ、Supro Tonemasterは僕の手元にやってきた。55年前に作られた楽器だけど、全然問題なく使える。これから自分のバンドでもどんどん弾いていこう!芥子色をしたオリジナルのハードケースはとても良い佇まいだが、雨降りに遭うと水が侵入するかもしれないので、新たにギグバッグを買ったほうがいいかな。

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