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2020年2月 2日 (日)

Jerzy Drozd Legend 5

Jd01

Jerzy Drozd Legend 5を中古で購入した。スペインのバルセロナで制作されるハンドメイドのベースギターで、ラミネート・ウッド、複雑な象嵌や貝のパーフリングなど非常に豪奢な装飾を施した楽器を多数発表していたが、この2011年製の個体はシンプル。それでも、ボディトップは虎杢が浮き出したメイプル、ボディバックはマホガニーで、中をくり抜いたセミソリッド構造といった具合に、なかなか手が込んでいる。ボディトップの穴は大中小と3つあって何のカタチだろうと思っていたら、これはピックアップにも描かれている「鳥」なのだった(製作者のJerzy氏は自分の作った楽器を「Bird」と呼んでいる)。

ネックは35インチ、36フレット仕様。そんなハイポジションまで弾くことあるの?と思うでしょう。…まぁあんまりないですね。でもあると便利!これを積極的に活用するのであれば細めの弦を張ったほうが良さそうだ。ピックアップはオリジナルのシングルコイル一個、このPUのすぐ手前まで指板が来ているので、スラップで弾くときにプルしようとしても指の入る隙間がない。弦をつまんで引っ張るか?指板はバーズアイメイプルで、出音に高域のギリギリ・チリチリした嫌な感じが全くなく、スカッと抜ける。

湿度のためかネックが逆反りしつつあったのでトラスロッドを回して修正する。ローポジションのビリつきが解消され、楽器全体がよく振動するようになった。入手後2週間ちょっと経ってから実際のライヴで使ってみたのだが、パンチの強い、一瞬ウッドベースにも聴こえるようなエアー感のあるサウンドでゴキゲンな演奏が楽しめた。快楽度高し!嗚呼、これが「ゴツゴツのアハン」ってやつか…。

欠点は、プリアンプをオンにするとノイズが出ること。弦アースが施されていないので、ごくわずかではあるがノイズがずーっと出たままの状態になる。プリアンプのオン/オフスイッチ(またはミッドレンジの周波数切替スイッチ)に触れるとノイズは消える。ボディバックにある蓋を開けてコントロール・キャビティ内を見ると、キャビティの内壁にも蓋の内面にもノイズ対策のために銅箔が隙間なくビシッと貼られていて、その銅箔同士を丁寧に半田で繋いでいる。うーん、ここまでやってるのになんでブリッジにアースを落とさなかったんだろうか?

それから、フレットサイドの処理は国産の10万円台の楽器のほうが丁寧だ。もっとも、ノイズもフレットも全然気にならないので欠点といえるほどのものではなく、緻密な部分と粗雑な部分が同居しているだけの話。国産品が細部に至るまでいかに丁寧に仕上げられているかがよく分かる。海外の製品は高い安いに関係なく「まぁいいじゃん」的なところがけっこうあるように思う。

Steinberger XL2でベース探しの旅は終わった〜と安心してたけど、Jerzyに触れて、世界は広いなぁと感じています。まだまだ面白い楽器があるもんだ。

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