楽器

2020年2月 2日 (日)

Jerzy Drozd Legend 5

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Jerzy Drozd Legend 5を中古で購入した。スペインのバルセロナで制作されるハンドメイドのベースギターで、ラミネート・ウッド、複雑な象嵌や貝のパーフリングなど非常に豪奢な装飾を施した楽器を多数発表していたが、この2011年製の個体はシンプル。それでも、ボディトップは虎杢が浮き出したメイプル、ボディバックはマホガニーで、中をくり抜いたセミソリッド構造といった具合に、なかなか手が込んでいる。ボディトップの穴は大中小と3つあって何のカタチだろうと思っていたら、これはピックアップにも描かれている「鳥」なのだった(製作者のJerzy氏は自分の作った楽器を「Bird」と呼んでいる)。

ネックは35インチ、36フレット仕様。そんなハイポジションまで弾くことあるの?と思うでしょう。…まぁあんまりないですね。でもあると便利!これを積極的に活用するのであれば細めの弦を張ったほうが良さそうだ。ピックアップはオリジナルのシングルコイル一個、このPUのすぐ手前まで指板が来ているので、スラップで弾くときにプルしようとしても指の入る隙間がない。弦をつまんで引っ張るか?指板はバーズアイメイプルで、出音に高域のギリギリ・チリチリした嫌な感じが全くなく、スカッと抜ける。

湿度のためかネックが逆反りしつつあったのでトラスロッドを回して修正する。ローポジションのビリつきが解消され、楽器全体がよく振動するようになった。入手後2週間ちょっと経ってから実際のライヴで使ってみたのだが、パンチの強い、一瞬ウッドベースにも聴こえるようなエアー感のあるサウンドでゴキゲンな演奏が楽しめた。快楽度高し!嗚呼、これが「ゴツゴツのアハン」ってやつか…。

欠点は、プリアンプをオンにするとノイズが出ること。弦アースが施されていないので、ごくわずかではあるがノイズがずーっと出たままの状態になる。プリアンプのオン/オフスイッチ(またはミッドレンジの周波数切替スイッチ)に触れるとノイズは消える。ボディバックにある蓋を開けてコントロール・キャビティ内を見ると、キャビティの内壁にも蓋の内面にもノイズ対策のために銅箔が隙間なくビシッと貼られていて、その銅箔同士を丁寧に半田で繋いでいる。うーん、ここまでやってるのになんでブリッジにアースを落とさなかったんだろうか?

それから、フレットサイドの処理は国産の10万円台の楽器のほうが丁寧だ。もっとも、ノイズもフレットも全然気にならないので欠点といえるほどのものではなく、緻密な部分と粗雑な部分が同居しているだけの話。国産品が細部に至るまでいかに丁寧に仕上げられているかがよく分かる。海外の製品は高い安いに関係なく「まぁいいじゃん」的なところがけっこうあるように思う。

Steinberger XL2でベース探しの旅は終わった〜と安心してたけど、Jerzyに触れて、世界は広いなぁと感じています。まだまだ面白い楽器があるもんだ。

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2019年2月18日 (月)

D'Addario NYXL

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Steinberger XL2、E線の音抜けが悪くなってきたので弦を交換した。ダダリオのNYXL、スタインバーガー専用のダブルボールエンド仕様の弦だ。NYXLは発売された当初ギターに張って使ってみたところ大変良かったのでベースにも使い始めたのだが、特にXL2とは相性がいい。

XL2はA線が元気いっぱいなのに対してE線がおとなしすぎて、音量の落差も大きい(このあたりに設計年次の古い楽器らしさが感じられる)。弦がヘタってくるとその音量差がより顕著になり、E線を弾くときにピッキングを強くしても音が潰れるだけで音が抜けなくなってしまう。弦が新品だと、E線を強めに弾くことでバキバキした音を出して、A線との音量差を音質差で補うことができるのだった。

Nyxl

古い弦を張ることでしか得られないサウンドも確かにあるのだが、それはそういう音が必要とされるジャンルでそういう楽器を使えばいい。XL2には新品の弦がよく似合う。それから、楽器が古いからといって同年代のベースアンプで鳴らしたのではXL2の本当の姿を知ることはできない。最新鋭のベースアンプこそ、XL2が真価を発揮できる舞台なのだ。

新しい弦のメリットはたくさんある。柔らかい弾き心地、抜けのいい音、広いダイナミックレンジ、ピッキングに対する音の追従性、表現力等々。うん、メリットしか思い浮かばないな。じゃあデメリットは?ズバリ、お金がかかることでしょう。楽器を使う頻度にもよるけど短くて2ヶ月程度で張り替えの必要に迫られるわけだが、ダブルボールエンド仕様のNYXLは気軽に買える値段とはいえない。しかし、弦は消耗品であるのと同時に楽器の一部なのだ。僕は快楽を得るためにベースを弾いている。それなら、ヘタった弦を我慢しながら使うことには何の意味もない。苦行したいわけじゃないからね。プリアンプやエフェクターにはポンポンと高い代価を払うのに、音を出す大元である弦はケチるって、奇妙なことじゃないか?新しい機材を買うお金があったら弦を買いだめしたほうが楽しめるぞ…と、自分に言い聞かせるのだった。

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2019年2月11日 (月)

AET EVO-0605SHRF cable

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去年の11月、東京へ出張した際に楽器屋さんに立ち寄って前々から興味のあったシールドケーブルを購入してきた。オーディオ関係の線材を扱っている AETというメーカーが作った楽器用ケーブルで、お値段は5mのL-Sプラグ仕様で8500円ほど。普段使っているEx-pro FAが同じぐらいの価格帯で、自分としては、消耗品として買い換えるのに躊躇せずに済む上限あたりの値段だ。

Ex-proのケーブルに特に不満はなかったのだが、なんとなく「他にもっと良い物があるんじゃないか?」という気持ちがあって、Ex-proを使いながらも色々なケーブルを購入して使ってきた。しかし手元に残るのは結局Ex-proのケーブルだった。初代モデルであるS-1、モデルチェンジしたPlatinum、そしてFL、FA、どれも非常に良いケーブルで、特にFAは気に入っていて、新製品として発売された当初からずっと使い続けている。

さてAET EVO-0605SHRFという長い名称のケーブルの実力や如何に?ベースアンプに楽器から直結した状態で演奏スタート、うーん…中低域がスカスカだ。ギター用にはいいかもしれないがベース用としては低音が物足りなさすぎる。一曲演奏したあとアンプのセッティングを変えずそのままの状態でEx-pro FAに挿し替えて2曲目の演奏スタート、途端に音量が上がり低域が豊かに満たされていく。「やはりEx-pro FAに優るケーブルはなかった」新しいケーブルを試すたびに繰り返してきた感想が今回も出てきて、この日は最後の曲までEx-pro FAを繋いだまま演奏を終了して「ベースでAET EVOはもう二度と使うことはないだろう」と思った。

一週間後、さすがにもったいないのでもう一回ぐらいは試してみようと思い立ち、AET EVOを演奏で使ってみた。すると、前回の音は何だったんだろうというぐらいに出音が違っており、ズドンと低域が出てきて高域のきらびやかさも素晴らしい!自分の耳がおかしいのかなと思って、一曲演奏したあとアンプのセッティングはそのままでケーブルだけEx-pro FAに挿し替えてみると…驚いたことに、明らかにAET EVOのほうが音量が大きく低音もしっかり出ているのだった。なんで?先週はおろしたてでエレキのパワーが染み渡っていなかったから??いやー慣らし運転って大事なんだなぁ…。

そんなわけで、AET EVOを追加で2本購入し現在メインのケーブルとして使っている。Steinberger XL2との相性も良く、ガッツのある低音&煌めく高域を存分に堪能できる。AETで唯一気になるのは、扱う楽器店が限られていることだ。使い始めてからまだ三ヶ月しか経っていないので耐久性がどの程度なのかわからない。もし断線した場合(カットして半田付けし直せば取り敢えずは使えるようになりますけど)、Ex-proはどこの楽器店に飛び込んでも売ってるが、AETは東京まで買いに出かけるか、離島住まいの身としては通販に頼るしかない。

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2018年10月 8日 (月)

Steinberger XL2 所感

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2018年3月11日に入手して以来およそ半年が過ぎたSteinberger XL2。もともとは「NDロードスターに2人乗車した状態で積むことができるロングスケールのベース」という条件に合うベースが他に無かったという理由で中古のXL2を購入したのだが、予想を超える素晴らしいベースだった。これまでに購入して弾いてきたどのベースよりも気に入っている。いや、取り憑かれていると言ったほうがいい。僕が購入したのは1989年製の個体なので今から29年前に作られた楽器だが、平成も終わろうとしている今現在に於いて最新のベースと比べても何ら遜色のないベースだ。

Steinberger社は楽器メーカーとして今も存続しているけれど、グラファイト製の楽器は製作していない。製作コストが高くつきすぎるのだろう。僕は1987年頃に楽器屋さんで新品のSteinberger XL2を試奏したことがあって、その時はModulusのほうがいい音だと感じられたのでModulus Quantum4を購入した。それから30年余りが経過し、いまごろXL2に夢中になるとはね…。

おそらく、最新鋭のベースアンプを使って音を出していることにもXL2を良いと感じる要因があるのだろう。SWRのベースアンプが世に出て以降、ベースアンプの扱う周波数レンジは拡大され続けてきた。音楽再生メディアはLPからCDへと様変わりし、オーディオは高域・低域の両方向へ再生周波数が拡張されてきた。つまり、XL2が登場した頃のベースアンプではXL2の持つ音のすべてを再生しきれなかったのが、今のベースアンプであれば再生できるようになっており、それを魅力的な音色だと感じているのではないか。余談ながら、ヴィンテージ・ベースをヴィンテージ・アンプで鳴らすと当然のように素晴らしいサウンドが得られるのだが、アンプをモダンなものに換えると更に素晴らしいサウンドが得られることはもっと知られていい。

XL2のピックアップはEMGのアクティヴ・ピックアップなので、駆動に9V電池を要する。張った弦の種類に左右されず特有の音色を維持するベースもあるが、XL2は弦を変えれば音も変わる。EMGピックアップの特性もあって弦の音を忠実に出力しているとも言えるが、同時に、味気ないという印象にもなる。特に、ライン録りした音は誠に素っ気ない音で、2万円ぐらいのベースと大差ない。ところが、アンプで鳴らすと一変して抜けの良いやや派手目のサウンドに聴こえるのだから面白い。経験上ボディとヘッドの面積(体積)が小さいベースは低音が得られないと思っていたのだが、XL2はまったくの例外だ。ショートスケールのベースよりも全長が短くボディもコンパクトなのに重低音が飛び出す不思議よ。ああ、確かにコレは究極のベースだ。

XL2の欠点は特に見当たらない。強いて挙げればメンテナンス面、絶版製品であるため弦を除いて消耗する部品の供給体制が公式にサポートされない、というところだろう。じつは各地で個人制作家によるSteinbergerのパーツ制作&販売は盛んに行われており、ネット時代である昨今、情報・現物ともに比較的容易に入手可能となっている。楽器屋さんの店頭には並ばないが、通信販売であれば購入可能というわけだ。オンラインで修理やリペアを引き受けてくれるショップも有り、輸送費はかかるものの、故障したSteinbergerを抱えたまま途方に暮れるといった事態は避けられるようになった。いやー良い時代になったものだ。

専用弦が高価というのは生産量を考えれば仕方がないし、一般の弦が使えるようになるアダプターを購入すれば解決する問題だ。僕は専用のダブルボールエンド弦を張っているが、それは楽器の設計者の意図を尊重したいからであり、弦交換が楽だからだ。コスト面を考えても他のユーザーに専用弦を勧める気はない。

僕は楽器を改造するよりも弾く方に時間を取りたいタイプなので、一度各部の調整を行えば以後ほとんど調整不要なXL2はひたすら演奏に没頭できるベースだ。最初に弦を張ってそれに合わせてブリッジを調整、ピックアップの高さを調整して、一旦セッティングが決まれば、あとは弾くだけ。弦交換も同じ弦に交換していけばその都度行う調整は不要になり、弾く時間が増えるという次第。トラスロッドがないのでネックの調整も不要(というか、出来ない)。手を加える隙が少ないので、楽器をいじるのが好きな人にとってはあまり面白い楽器ではないかもしれない。僕が行った改造はただ一点、改造とも呼べないものではあるが、XL2を床に置いた時にボディエンドが直接床に接触するのを避けるためと、ネックを持って床から持ち上げるときに楽器が手前に傾くのだがその際チューニングノブが床と接触しそうになるため、対策としてボディエンドにゴム脚を貼った。ソルボセインがいいかなと思って調べてみると、ソルボセインは重量物を長期間載せておくと変形していくというので、プラチナシリコン製の脚にした。直径1インチ、半球状の黒い脚なので目立たず、楽器を床に置くときもポヨヨンと優しく衝撃を吸収してくれる。

XL2の美点は、音抜けが良いこと、タッチに対する反応が素晴らしいこと、ストラップで吊った時の重量バランスが良いこと、ピボットプレートによりネックの角度を任意に固定できること、温度や湿度によるネックの変化が極めて少ないこと、楽器自体がコンパクトで携行が楽なこと…挙げればキリがない。ただし、これを気に入るかどうかは人によって好みが異なるので、実際に自分の手で持って弾いてみなければわからないだろう。

XL2を弾くようになって、他のベースに対する興味がなくなった。造形面や機能面で面白そうだと思うベースはあっても、新たに購入したいかというと全然そういう気持ちにはならない。ついに、楽器に対する物欲が失せてしまったようだ…自分でも信じられないけど。

まぁそのぶん、演奏とか作曲の方に力を回せるからいいかな。

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2018年8月11日 (土)

Steinberger XL2、チューニング・ジョー交換

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Steinberger XL2のチューニング・ジョーが壊れたので新品と交換した。

6月13日に弦を新品に張り替えたのだが、しばらく経つと、ごく少しずつA線のチューニングが下がっていくことに気がついた。弦が不良品だったのかな?と思いつつもチューニングを合わせれば1ステージ普通に弾けたのでそのまま使い続けていたのだが、8月1日の夜、いつものようにチューニングしようとしたらチューニング・ノブを回す手応えが急に軽くなり、バチッという音がしてA線が外れた。弦が切れたのかな?と思って弦を見たがどこも切れたりしておらず、XL2のブリッジの一部=チューニング・ジョーと呼ばれるパーツが破損したことがわかった。

このパーツが壊れやすいというのはユーザー間では有名な話で、もちろん僕もそれを知っていたので「壊れる前に予備のチューニング・ジョーを買っておいた方がいいだろうな」と思っていた。しかし、安いパーツではないので実際に壊れないことには購入の踏ん切りがつかなかったのだ。来るべき時が来た、という感じで、パーツを発注した。

困ったのは、XL2のブリッジを分解する工具が手元になかったことだ。7/64インチという変わったサイズの六角レンチが必要なのだが、手持ちのレンチにはなく、メイクマンで探しても「扱っていない」と言われた。精密レンチという類の工具らしく、Amazonで探したらすぐ見つかったのでAmazonで発注。8月8日、工具とパーツが到着したので交換作業を行った。

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奇妙なことに、XL2のネジはインチ規格とセンチ規格が混在しており、ブリッジをボディに固定しているネジは7/64インチ、ブリッジ自体のトップ・プレートとボトム・プレートを固定するネジは3ミリ、チューニング・ノブを固定するネジは1.5ミリ。もしかしたら、前の持ち主がそのように交換したのかもしれない(余談ながら、ブリッジに落としてあるはずのアース線が見当たらなかった等々、今回の分解以前にも分解されていた形跡がみられる)。あとは特別な工具も必要なく素手で分解できる。ブリッジを上下2つに分割するのは、3ミリの固定ネジを緩めた状態でグイッと押せばいい。

壊れたのはA線のチューニング・ジョーだけだが、念のためE線D線G線のチューニング・ジョーも揃えて新品に交換した。購入した新品のパーツには金属ワッシャ2枚とそれに挟まれてナイロンリング1個が付属しており、これらをチューニング・ノブの根元に取り付けできるようになっていた。オリジナルのパーツは極薄の金属ワッシャが1枚なのだが、これをナイロンリングに換装するとチューニング・ノブの動作が滑らかになる、というのもユーザー間では有名な話なので、金属ワッシャ+ナイロンリング+金属ワッシャをそのまま取り付けてみた。

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すると、これらパーツを設置した厚みのぶんだけチューニング・ノブがブリッジ後方へ突出する状態となり、XL2を床に置いた際ノブが床と接触してしまうことがわかった。そこで、金属ワッシャを外してナイロンリングだけにしたのだが、それでも床に置いた楽器を持ち上げるときにノブが床に接触しそうになる。チューニングの手応えはどうか?というと、「金属ワッシャ+ナイロンリング+金属ワッシャ」「ナイロンリングのみ」いずれもオリジナルよりも抵抗が増えてややグニャッとした感触になる。滑らか、といえばまぁそうかな。しかし、これであれば見た目も含めてオリジナルのままで良いのではないかと思い、最終的には「オリジナルの極薄金属ワッシャ+リチウムグリス(有機モリブデン配合)」に着地。ナイロンリングよりも滑りがよく、チューニング・ノブの回し心地にダイレクトな手応えもあって良好だ。もちろん、楽器を床に置いた時チューニング・ノブが床と接することはなくチューニング・ノブと内部シャフトに余計な応力がかかることもない。

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8月5日にライヴ本番があり、その時はXL2が使えなかったのでAlleva-Coppolo LG5を弾いたのだが、十年来の相棒であるLG5よりもXL2を身体が求めているのがわかった。XL2がこれほど我が身に馴染むとは想像していなかっただけに自分でも驚いてる…単に新しもの好きってだけかもしれないけど。ま、贅沢な話ですね。

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2018年4月26日 (木)

KOMINE SA-223

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NDロードスターのトランクに、TrickfishのスピーカーキャビネットSM110とアンプヘッドBullhead 1Kを入れたハードケースが格納できない。いずれか片方ずつであれば何の問題もなく入るのだが、両方一緒に入れようとすると、アンプヘッドを入れたハードケースの角がはみ出してトランクリッドに干渉して蓋を閉められないのだ。アンプヘッドをハダカの状態にすれば格納可能だが、ロードスターの硬いサスペンションでクッションがなにもないトランク内に置いて移動中ずっとガタガタ揺られるっていうのは、さすがに怖い。

そこで、アンプヘッドをソフトケースに入れることにした。生地は薄手でしかしそこそこプロテクション性能があるもの…となるとモノは限られてくる。

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KOMINEというバイク乗り用バックパックを作っているメーカーのカバンが良さそうだったので、見た目と容量で購入。ナイロン生地にラバー素材をコーティングしてあり繋ぎ目がない(溶着されている)ので防水性も高い。生地はペラペラに薄いのだが、ヤワそうな見た目に反して手触りは非常に頑丈で、ゴムゴムしていることからクッション性もちゃんとある。容量は14リットル、Bullhead 1Kがギリギリで入って電源ケーブルとスピコンケーブルも押し込んでおける。

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まるであつらえたかのようにキツキツ。落下させたらアウトだろうが、それさえ注意しておけば格段に運搬は楽だ。ファスナーは止水ファスナーが採用されている。

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当然ながら、ロードスターのトランク内にキャビと一緒に余裕で入る。一時はアンプヘッドをバスタオルでぐるぐる巻きにして運んだりもしていたが、タオルの間からアンプヘッドが滑り落ちそうになり肝を冷やした事が何度かあった。第一、見た目が相当怪しい。それと比較するまでもなく、KOMINE SA-223はスタイリッシュでとてもよろしい。

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2018年4月25日 (水)

NAZCAスタインバーガー・ベース専用ケース

Case

Steinberger XL2用に使っているNAZCAのケース、外観は釣り用具入れにしか見えないが、ちゃんとした楽器用のケースだ。外部ポケットは必要最小限の小物しか入らないが、ご覧のようにケース内部には空間が多少あるので、もうちょっと小物類を入れることも可能…とはいえ、あまりアレコレ詰め込むのも野暮。せっかくだからこのミニマルな世界を楽しみたいものだ。いまのところ楽器のサウンドがあまりにも素晴らしく、アンプ直結で弾いているので、3mないし5mのケーブル1本、ストラップ、クリップ型チューナー、クリーニング用クロス、耳栓を入れている。

ケースのボトム部分、外装にはゴム脚も何も付いておらず、また、ケース内部もベルポーレン製プロテクターが敷いてあるもののケースを床にドスンと置いた際、楽器テール部分に掛かるであろう外力(=自分のラフな扱い方)を考えて、ウレタン製のクッションを追加した。XL2は床に直置きする時チューナーのつまみがギリギリ床と接触しないようデザインされてはいるものの、床の形状や楽器を置く角度によってはチューナーが床と接して長軸方向に対し横向きの負荷がかかることがあるため、極力テール部分を保護するようにしたいのだ。もちろん、楽器本体にも目立たないよう黒いゴム脚を貼ってある。

ケース内部は何もないように見えるが、ネック部分のクッション材が盛り上がっているので、ネックピローを追加する必要はない。この部分にベルクロがあるのでネックをしっかりと固定できる。もともとこのケースはSteinberger Synapse Bass用ということで小振りなXL2は余裕で格納できるが、ネック固定用のベルクロがあるお陰でケース内部で楽器がガタつくようなことはない。

XL2を購入して一ヶ月半が経過した。XL2は本当に素晴らしくて文句の付け所がないベースで、正直、29年前に作られた楽器にこれほど感激するとは自分でも思っていなかった。いろんなベースを弾いてきたからこそコレの良さが分かるのかもしれないし、また、他の人にオススメするようなベースでもないけれど。

ステッカー・チューンでもしようかと思って何枚かステッカーを買ってみたものの、いざ貼ろうとすると躊躇してしまい、結局貼れないままでいる。XL2の黒一色で無愛想なデザイン、このままで途轍もなくカッコイイからだ。なので、ストラップを付け替えることで見た目の変化を楽しんでいる次第。

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2018年3月25日 (日)

STEINBERGER XL2

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NDロードスターで楽器(ベースギター)を運ぶにはどうするか?の最適解がわからぬまま、とにかく楽器が小さければいけるだろうという直感によりSteinberger XL2を中古で購入した。この個体は1989年製なので今から29年も前の楽器だが、状態は非常に良い。当初の設計では反らないはずだったネックはごく僅かな順反りだが、弦高をベタベタに下げようとするとハイフレットにバズが出る程度で、実際の演奏においては何の問題もないレベル。ピックアップがEMGなのでバッテリーを必要とするが回路自体はパッシブ、ノイズは皆無。2ボリューム、1トーンのオーソドックスなコントロールだ。ボディ背面にはストラップを取り付けるためにブーメラン型のピボットプレートが、ボディ側面下部にはフリップ式のレッグレストが装備されている。

音は、ラインで聴くと弦の音そのものといった風情で素っ気ないが、アンプで鳴らすと意外にもワイルドで野放図な音になるのが面白い。ラインでの音を録音しようとは全然思わないが、アンプを使って弾くとメチャ楽しくて、素晴らしいベースだ。こいつは本気でメインの楽器として使っていきたい。

XL2には純正品のチップボード・ケースが付属するのだが、NDロードスターに積むには嵩張るので、Hohner B2を入れていたTourbonのガンケースを流用してみたところ、XL2はB2よりも小さいこともあってそのままスッポリ収納できた。助手席に座ってコンパクトなガンケースを股の間に挟んでおけばOK!これでNDロードスターに載せる楽器の問題は解決した。

…と思いきや、このガンケースはストラップの付け根が華奢な樹脂製であり、Amazonでの「実銃を入れて持ち運ぶうちにストラップが壊れた」というレビューを見るにつけ、存外な重量のあるXL2を入れておいてストラップが壊れて楽器がアスファルトに落下でもしたら…と、考えるだに恐ろしい。そこで、XL2用に新しくNAZCAのSteinberger専用ケースを購入することにした。

NAZCAのケースは以前ギター用ケースを買って使っていたこともあり長所短所を把握していたので、迷うこともなかった。ケース外面のボトムにはゴム脚がなく、また、ケース内部のボトムにはベルポーレン製プロテクターが敷いてあるものの厚みとクッション性がなく、ケースを立ててドスンと置いた際に楽器のテール部分へかかる負荷が気になったため、ケース内部のボトムに、Epifaniのベースアンプを購入した時とっておいたウレタン材を切って敷くことにした。NAZCAのケースはTourbonのガンケースより厚さはずっと厚いけれど、NDロードスターの助手席に座って股の間に挟んでおける範囲の大きさなので、これで楽器ケースの問題も解決したというわけだ。

NAZCAのケースにはアクセサリーを入れておくための外部ポケットが付いているが、容量が非常に小さく、3mのケーブルを2本、xoticのコンプ、チューナー、ストラップを入れたら満杯だ。しかし実際にバンド・アンサンブルの中で弾いてみると、XL2はエフェクト無しでアンプ直結にしたときが最良のサウンドが得られることがわかり、ケーブルとストラップだけで他には何も持ち運ぶ必要がなくなった。クルマがミニマルなら楽器もミニマル、装備に至るまでミニマルというわけだ。

久しぶりに右手のタッチだけで楽器の音量&音色をコントロールする楽しさを思い出させてくれたXL2、保守部品を入手しつつどんどん使っていきたい。

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2018年2月21日 (水)

Trickfish Bullhead1K + SM110、シェイクダウン

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50人程を収容するレストランにて、Trickfish Bullhead1K(アンプヘッド)とSM110(スピーカーキャビネット)を初使用。SM110は45度傾けて設置できる金属製の脚を底面に備えているのだが、傾けた状態で上にアンプヘッドを乗せると後方へ滑り落ちてしまうため、今回はUltimateのアンプスタンドAMP-150を併用した(Trickfishでは滑落防止用の専用スポンジ台をオプションで用意している)。

最大出力1000W(8Ω)のアンプヘッドに対して、耐入力300W(8Ω)10インチスピーカーのキャビネットの組み合わせではスピーカーユニットを飛ばしてしまいそうでハラハラしたが、特に問題はなかった。ベースはModulus Quantum-6で、これにxotic SP compressorを挟んでアンプへ接続。インプットゲインを3時あたり、マスターボリュームは2時あたりにすることで十分な音量が得られた。バンドの編成はドラム、ベース、キーボード&ボーカル、ギター&ボーカルで、カントリー・ロックを演奏。ただし、バンド全体の音量はハードロックバンド並みのデカさだ。

Bullhead1K + SM110のサウンドはEQがフラットな状態でも図太い。近年のベースアンプが高域〜超高域までをキレイに出そうとしてきたのに対して、Trickfishは高域方向の伸びはほどほどにしておき、再生する周波数を中低域寄りに振っている印象だ。所謂「原音忠実」ではない:電気楽器の「原音」って一体何なのという話はさておき、入ってきた音をそのままストレートに出力するのではなく、低域がぐんと増える感じだ。中低域の密度が高いがそれでいて音が濁らず歯切れよく、自分が何を弾いているのかきちんと聴き取れ、低音がグイグイ来る!これは実に快楽度が高いではないか…ベースサウンドはこうでなくては。

軽量に設計されている点も素晴らしい。いまどきのデジタルアンプ&ネオジウムのスピーカーだから、とはいえ、アンプヘッドが3kg未満、キャビネットが10kg未満という重量は、実際に手に持ってみると驚かざるをえない。搬入搬出がとてつもなく楽になって、演奏前に握力を失う心配も運搬中に腰痛を起こす心配もない。

ステージで使ってみて不満なところはひとつもなかった。LEDが光るヘッド+レトロなデザインのキャビはルックスもいい。NDロードスターの積載範囲を超えてしまうが、もう1個キャビを追加したら更に出力に余裕が得られるだろう。

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2018年1月 4日 (木)

Trickfish Bullhead1K + SM110

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NDロードスターのトランクに格納できるサイズのベースアンプを探した結果、たどり着いたのがこれ。現時点で僕が乗っているクルマはユーノス・ロードスター、所謂NAロードスターだ。購入以来20年余を経て総走行距離30万キロに迫り、さすがに各部の消耗が酷くて、去年だけでも前後ブレーキ交換・クーラー用コンプレッサー交換・ラジエター交換…と次々に壊れる箇所が増えたため、今月末日に車検を迎えるその時点でNDロードスターへの買い替えを決意した次第。楽器を運ぶんならワゴン買ったほうが良いのでは?という理性的な考えが頭をよぎりはしたものの、別にドラムセットを運ぶわけでもないし、本当に乗りたいクルマを買うことにしたのだ。

Markbass LMK + Bergantino HT-112に替わるベースアンプとして2014年4月に購入したPhil Jones Bass Suitcase Compactは非常に良い音のアンプで、しかもNAロードスターのトランクにすっぽり収まるサイズだったのだが、カタログ値で出力300W(8Ω)と謳っているほどの音量が得られないこと・すぐに熱ダレして保護回路が作動して音が出なくなってしまうこと・重量があって運搬が難儀〜等々不満がつのり、一年半ほど使ったのち手放した。

それにしても、10インチ・ウーファーのベース用スピーカー・キャビネットを購入するのはEuphonic Audio iAmp350 + CXL110以来になるので15年ぶりぐらいになるのかな?Trickfishのアンプヘッド、Bullhead 1Kは出力1000W(8Ω)で重量は2.8kg、キャビのSM110は300W(8Ω)で重量9.8kg。できればヘッドがもう少し小さいサイズだったらよかったけど、熱対策上あまりコンパクトには出来ないのだろう。また、キャビもワンサイズ上のSM112を選ぶと重量が一気に増えて16.3kgとなり、寸法的にNDロードスターのトランクには収まらなくなってしまう。これでも12インチ・ウーファー装備のキャビとしては小型軽量な部類なんだけど。

僕が隔週ごとセッションに参加している嘉手納のCafe Green Riverには、2015年12月に入手したベースアンプ Epifani AL.112Cを自分用の置きアンプとして常備してあるのだが、これは文句のつけようがない素晴らしいアンプで、600W(4Ω)という余裕の大出力に加えてロードスターの助手席に載せられるコンパクトさにも大いに助けられている。ただ、Green River以外の場所で演奏に呼ばれた時に持ち運べる小型&大出力のベースアンプが欲しくなり、Trickfish Bullhead 1K + SM110を選んだというわけだ。

現時点ではまだ本格的にTrickfishを使う機会はなく、実際に演奏で使ってみての感想はのちほど書くこととしたい。取り敢えず、運搬はほんとうに楽です。

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